
2冊目のコニー・ウィリスです。
先日読んだ「ドゥームズデイ・ブック」とは雰囲気が変わって、明るく楽しいお話でした。
軽いタッチですらすら読める・・・はずが何故かとても時間がかかってしまいました。
面白かったのは、タイムトラベルを繰り返しすぎると、「タイムラグ」といって時差ボケのような症状を起こす、という設定。
とくに初めの前半部分は主人公のネッドがこのタイムラグ症状にあって、音声の識別ができなかったり、見当識を失っていたりするので、読んでいるこちらも少々戸惑ってしまいますが、何となくおかしくてとぼけた空気をかもしだしていました。
とぼけたといえば、ビクトリア朝で主人公が出会う人々も、どこかとぼけていて、楽しかったです。
気にいったのは、シリルというブルドック君。なかなかいい味を出していてひと言もしゃべらないのですが、存在感がありました。
中盤の、ミスターC探しの部分はテンポが良くて楽しく読めました。途中で何となくミスターCの正体は予想がついたので、後半の展開は嬉しかったです。引用の多いテレンスも愛すべきキャラクターでした。
ただ、先が知りたくてページをめくるのももどかしく・・・という感覚にはならなかったのが自分でも少し残念でした。
そういう意味では「ドゥームズ・・」の方が吸引力があったように思います。何よりわかりやすかった。
齟齬がどうとか、ずれがどうとか、何とかの戦いにナポレオンに・・・と複雑にめまぐるしく時代をかけめぐるのについていけず、もうひとつ乗り切れませんでした。
ということで「ドゥームズ・・」よりも私自身の評価は少し低めです。
でも、映像化したら楽しそうですね。
クリスティの引用は嬉しかったです。ポアロの「灰色の脳細胞」がこんな時代にも活躍するなんて!!
あと、「ボートの三人男」、これは読みたくなりますね~。機会があれば挑戦したいです。
*こちらでも読書日記書いてます(HNはEKKOです)
Book・Diary・Book(本のプロ)