
昼休みに行った本屋さんで偶然見つけて衝動買い。
で、一気に読了。
いいですよ~この本!!
新選組フリークの浅田次郎さんが紡いだ新選組読本。
「壬生義士伝」や「輪違屋糸里」の執筆裏話や、映画のエピソード、八木邸の主人との対談、浅田版新選組人名録など、もうファンにとっては涙が出るほど嬉しい企画てんこもりです。
「壬生~」や「輪違屋~」に託した浅田さんの思いを知ることができます。
ドラマ関連で言えば、NHKのドラマのキャスティングについて、浅田さんは皆若すぎる、と書いておられます。
『たしかに新選組の連中はみんな若かった。・・しかしその歳にいまの俳優を合わせたらおかしくなる。この30年で人間の成長は八掛けになったといわれます。幕末と比べたら七掛け以下でしょう・・・・昔の人は中身も外見も老けていたはずです』
私は大河のキャスティングはあれはあれで素晴らしいと思いますし、ドラマをとても楽しんでいますが、浅田さんのご意見も納得できます。近藤の写真なんて本当に老けてますし・・。
ようするに、新選組に「絶対こうだ」という真実はそれほど存在しないのでしょう。それぞれのファンがそれぞれの解釈をする。こういう見方もあって、ああいう見方もあって、そしてそれぞれに納得でき、楽しい。新選組の人気が高いのは「わたしだけの新選組」を持つことができるからだ、とこの本にもありますが、本当にそうなんですよね。そういうところ、いちいち納得してしまいました。
たとえば、沖田。私は「燃えよ剣」で沖田ファンになったクチなのですが、浅田さんの描く沖田は司馬さんの小説のイメージとはほど遠い。とくに「輪違屋糸里」の沖田のクールなことといったら!浅田さんの沖田像は、「暗鬱。巨躯。強面。そして物騒。」藤原竜也さんのイメージとも正反対ですが、それはそれで面白いと思えるんですよね~まさに浅田マジックです。
話がそれましたが、本書です。
黒鉄ヒロシさんとの対談が面白いです。
「壬生義士伝」での龍馬暗殺のくだりは黒鉄さんの「新選組」を参考にした、と浅田さんが語っているのはへ~そうだったんだ、と素直に驚きました。またこのおふたりが四年間新選組のことばかり勉強する(実習は天然理心流、神道無念流・・・etc、制服はもちろん「あれ」だそうです)「新選組大学」を作ればいい、と盛り上がるところは大受けしてしまいました。
浅田さんの一生の夢は「新選組の集合写真がどこかにあるんじゃないか」ということ。これにも激しく同意してしまった私でした。
*こちらでも読書日記書いてます(HNはEKKOです)
Book・Diary・Book(本のプロ)