「アフターダーク」に続いて村上作品。
うむむ・・・なかなか面白かったです・・。
ただ、何というか、感想は書きにくいですなぁ。
「すみれ」は22歳、はじめて恋におちた相手は、17歳年上の既婚の女性「ミュウ」。
そして、すみれを愛する「僕」がいて・・・。
ミュウが観覧車の中から見た光景、あちら側とこちら側という世界観は、先日読んだ「アフターダーク」でも感じることができました。
ラストの電話ボックスの場面などは「ノルウェイの森」のラストを思い出したり。(私は村上作品この3冊しか読んでないんですが)
すみれの感じる孤独感が何故か美しく思えたり。
『どうしてみんなこれほどまで孤独にならなくてはならないのだろう、ぼくはそう思った。』
むむむ・・・何だか書けば書くほど変な感想になっていくような気がするんですが。
文学的というか、ちょっとい翻訳もののような文章の言い回しは、案外心地よかったです。
これはどういう意味、とかいちいち考えなくても、文章の流れに身をまかせるだけで、結構気持ちよかった。不思議な感覚でした。
『あなたって、ときどきものすごくやさしくなれるのね。クリスマスと夏休みと生まれたての仔犬がいっしょになったみたいに』
*こちらでも読書日記書いてます(HNはEKKOです)
Book・Diary・Book(本のプロ)