
重松清さんはずっと読みたいと思っていたのですが、何から読んでよいかわからず、結局今まで手を出せずにいた作家さんです。
このたび職場の友達がこの本を貸してくれたので、めでたく初・重松作品を体験できました。
12編をおさめた短編集。
「日曜日の夕刊」というタイトルは、作者のあとがきによると、『あってもなくてもかまわない。だけど、せっかくだからあったほうがいいんじゃないかな・・・』というものらしいです。
そのとおり、どこにでもありそうな家族の、または恋人同士の、友人同士の、ごく日常の生活の一こまをくりぬいたような、馴染みのある、そしてどこか懐かしさがただよう、優しい作品ばかりでした。
読んでいて、初期の宮部みゆきさんの短編集をふと思い出しました。読後が何ともほんわりハートウォーミングなのです。
面白かったのは、「チマ男とガサ子」、ジーンとしたのは、「後藤を待ちながら」。
そして、「サマーキャンプへようこそ」の生意気な少年は、口ばかり達者なうちの次男にどことなく似ていて、楽しかったです。
そして「さかあがりの神様」は、うちの長男がさかあがりができなくて、公園で一生懸命練習したことを思い出したりしました。
うちの場合、結局長男はさかあがりができずに今にいたっているのですが、その当時は、親としてさかあがりができない自分の息子が何故か情けなくて、ちょっと意地になって教えていたものでした。今となっては、さかあがりなんてどうでもいいことなんですが、何か独特の思い出がありますよね、さかあがり、って。
初・重松作品とはとてもいい出会いができました。
しばらく追いかけていきたいです。皆様のおすすめ重松作品があれば教えていただきたいです。