アン・バランス・ダイアリー

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ギルド
1st オリジナル無声映像作品
「人形劇ギルド」
2006.9.20 on sale
TFBQ-18066/¥2,500(tax in)
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「ギルド」
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ただ歩くだけなのに・・ 『夜のピクニック』  恩田陸

b0038756_22513132.jpg『なんて言うんでしょう、青春の揺らぎというか、煌めきというか、若さの影、とでも言いましょうか』

高校生活最後の行事、歩行祭。朝の八時から翌朝の八時まで歩く、歩く、ひたすら歩く・・・。

歩きながら物語がすすんでいく、という構成はまさに「黒と茶の幻想」の高校生版、または青春の揺らぎ版、といった感じです。

いいです、いいです。こういう話を書かせたら本当に恩田さんは巧い。

高校時代って、やっぱり特別なもので、おそらく自分たちもそう気づいている。多分、今が人生のなかできらめく瞬間なのだと、わかっている、だから精一杯生きたいんだけれど、どこか素直になれない。
誰もが感じるそういう思い入れのようなもの、そして、この時代に特有の潔癖さがとても巧く描かれています。
恩田さんの作品に登場する若者(変な表現?)たちは、必ず聡明で美形、というところもいいですね。とくに男子(笑)。私の今回のお気にいりは忍くんでした。彼の恋の行方は・・・どうなるのでしょう。
あと、脇役ですが、夜になると妙に元気になる高見くんがいい味出してました。

そこにはいないのに、大きな存在感をもって語られる、杏奈という同級生がストーリーのいいスパイスになっています。これも「黒茶」の憂理を思い出させます。多分、これも恩田さんは確信犯でしょう。

読んだあと、主人公たちと一緒に歩いたようなちょっとした達成感があったのが不思議です。楽しい時間を過ごすことができました。



 *こちらでも読書日記書いてます(HNはEKKOです) Book・Diary・Book(本のプロ)
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# by wa-ra-bi | 2004-10-12 22:53 | 読書

新選組! 『平助の旅立ち』

今週もとても良かった。
池田屋以降、本当にどんどん良くなってきている気がする。
今年前半、芹沢暗殺までの盛り上がりのなさが嘘のよう。

このところ、藤原竜也がとにかくいい。
正直、これまでの藤原くんの総司は、沖田フリークの私にとってちょっと物足らなかった。
まず、新選組随一の剣客である、というきらめきがもうひとつ感じられなかったし、今まで私が描いていた沖田のイメージともうひとつ合致しなかった。
でも、自分の命の限界を知ってからの沖田・・・。前回も、声を荒げずに魂で叫ぶような迫力に圧倒されましたが、今回は平助に対し目をうるませながら病気のことを打ち明ける場面に心を打たれました。
ついこないだまで、「お宝を探しにいこう」なんて子供子供していたのに、いつのまにか「何も言わない間柄が一番深いんだよ」なんていう台詞をしみじみ言えるまでに大人になってしまって・・・。沖田の焦り、怒り、切なさ、やるせなさがびしびし伝わってきました。
命を区切られたことにより、沖田はいろんなことが見えるようになっている。それがまたたまらなく切ない。
藤原くん、本当に天才かもしれない、。彼に沖田を演じてもらって本当に良かったと思う。

最後の局長の言葉、「辛かったらいつでも帰ってこい」
娘を嫁に出す父親の心境ですね。人柄の大きさを感じるいい場面でした。
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# by wa-ra-bi | 2004-10-11 13:34 | 新選組!

タイムトラベルの悲劇 『ドゥームズデイ・ブック』

b0038756_22364252.jpg少し前に読んだ本です。めったに翻訳ものは読まないのですが、気分転換にちょっといつもの路線を変更して挑戦。
分厚さに負けてしまうかも・・・と少々心配で、実際前半少しもたつきましたが、後半は怒涛の展開で、とくに中世の場面は全身を震わせながら興奮しつつ読みました。


ときは、2050年代。キブリンという女子学生は、歴史の研究のため、14世紀にタイムスリップします。どうしても行きたかった中世の時代。やっと希望がかなったのに、キブリンを待っていたのは、予想b0038756_22372227.jpgもしなかった悲劇でした。

結局、中世の14世紀であれ、タイムトラベルが可能なまでに文明が進歩している21世紀であれ、人がウイルスに脅かされ、翻弄され、大切な人を失う悲劇は避けることはできない・・・というのが読んでいるあいだずっと感じていたことです。確かに衛生的にも劣悪な環境で知識もない中世の時代の悲惨さとは比べるまでもないのですが、交互に語られる中世のペストと未来の新型インフルエンザ、人は無力であるという点が、やっぱりどこか共通するものがある気がして。


ラスト近く、絶望的な状況のなかで、懸命に戦うキブリンにとても感情移入してしまいました。困難に対しあきらめず、逃げずに立ち向かうヒロイン、って私にとって結構ツボだったりします。(原点は戦場のなかを故郷へ逃げるスカーレット・オハラなんですが)こういうヒロインに出会うと、もう無条件にその作品が大好きになってしまいます。

極限状況の辛い描写が続きます。ロズムンドが林檎をかじりながら死んだ場面が私にとっては最も絶望を感じたシーンでした。

中世の重い空気を助けたのが、未来のパートの随所に散りばめられたユーモアです。
とくにプレイボーイのウィリアム青年の活躍はあっぱれ!!
このパートでも大きな悲劇がありましたが、コリンの前向きな明るさで救われました。
そして何より、ダンワーシー教授が落胆し、すべてをあきらめようとしたときに、励まし、勇気付けたコリンの功績は大きい。印象に残ったエピソードでした。

続編も読まなくては!


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# by wa-ra-bi | 2004-10-07 20:32 | 読書

日々のこと、読んだ本のことなどを書いていきます。
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わらび(EKKO)
職業はケアマネジャー、趣味は読書、お気にいりは新選組(大河が始まる前から、新選組フリーク)、ワンピース・・・etc  とまぁ、こんな私です。気ままにぼちぼち書いていきます。


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