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ギルド
1st オリジナル無声映像作品
「人形劇ギルド」
2006.9.20 on sale
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『誕生日の子どもたち 』 トルーマン・カポーティ  村上春樹訳

b0038756_22274611.jpg
dame773さん
におすすめしていただきました。

期待以上にとても良かったです!!ありがとうございました♪
お目当ては「クリスマスの思い出」でしたが、どの短編もとても良かった。心にしみました。
無知で本当に恥ずかしいのですが、村上さんって翻訳もされるんですね。
う~~ん、なかなかいい仕事をされてます(→えらそう~~)。

六編の短編がおさめられています。
訳者いわく、これらは『それぞれに少年や少女の無垢さ=イノセンスをテーマにして書かれた物語である』とのこと。
とくに「おじいさんの思い出」「あるクリスマス」「クリスマスの思い出」はカポーティ自身の少年時代をモチーフにした自伝的な作品で、『イノセント三部作』といわれているようです。
この三部作がとにかく素晴らしい。

主人公のバディーは両親の愛に恵まれず、少年時代を親戚の家で過ごしている。そこで一番心を通わせたのは、祖母といってもよいほど歳の離れたいとこのスック。このふたりの関係がとても微笑ましい。ちょうど「西の魔女が死んだ」のふたりのような雰囲気で。
ふたりで過ごすクリスマスは、いつもフルーツケーキを一緒に焼き、自分たちの気にいった友人たち(そのなかには、たった一度しか会ったことのない人もいる)に贈る。ふたりで森にいってツリーにぴったりのモミノキを探しにいく・・・。そして・・・。

クリスマスって、単にプレゼントを交換するだけのものではなく、自分の大切な人たちが幸せに暮らしていけますように、と祈るためのものなんだと、そのために自分に何ができるのか、神はどう思ってくれているのかということを真摯に思いつめるためのものなんだと、楽しみではあるけれど、本当はもっと厳粛なものなんだと・・・この本を読んでそう感じました。

『バディー、私のいうことを聞いておくれ・世の中にはたったひとつだけ、どうしても赦せない罪がある。それは企まれた残酷さだよ。ほかのことはなんだって赦せるかもしれない。でもそれだけは別だ。私の言っていることはわかってくれるかい、バディー?』

「あるクリスマス」は父親への少し屈折した気持ちを描いています。
少年はいつでもどこでもイノセントというわけにもいかない・・・という一面を見せてくれますが、ここでもスックの優しさがバディの心を和らげてくれました。ラストはジーンとしました。

この季節に是非読みたい1冊。
村上さんのきれいな訳がとても魅力的です。オススメです。

『蝋燭は魔法の杖なんだよ。蝋燭に火をともせば、世界はおとぎ話の国に変わってしまう』
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# by wa-ra-bi | 2004-12-21 22:28 | 読書

お仕事のハナシ(ケアマネジャー)

明日は現場のケアマネジャーが集まる現任研修。
激務に追われ抑うつ状態に陥るケアマネも最近多いとか。
そんななか、同じ悩みを持つ仲間が集まるこの研修は、勇気や元気をもらえる場であったりします。
それはよいのですが。

明日は例によって事例検討。とくに明日はそれぞれの抱える「困難ケース」を持ち寄りグループで検討するというもので、こういう類の研修では定番中の定番。

私、これ苦手です・・・。
だってみんなすごいケースを持って来るんだもん・・・・
もう、どろどろの、ねとねとの、こんがりまくってお先真っ暗、みたいな。
・・・なんか「凄さ争い」みたいになってしまいがち・・・そう思うのは私だけ?

ここまでやるか?みたいな。
私にはできない・・・っていうか、私ならそこまでしない・・・っていう気になってしまう。
それじゃぁ、ダメなのかなぁ。

困難さを競っても仕方がない。
シンプルでも、奥深い、基本に立ち返って自分を省みることのできる事例検討がしたいなぁ・・と。

ほんとのひとりごとでした。
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# by wa-ra-bi | 2004-12-20 17:21 | ひとりごと

あちら側の恋人(?)  『スプートニクの恋人』  村上春樹

b0038756_22344199.gif「アフターダーク」に続いて村上作品。
うむむ・・・なかなか面白かったです・・。
ただ、何というか、感想は書きにくいですなぁ。

「すみれ」は22歳、はじめて恋におちた相手は、17歳年上の既婚の女性「ミュウ」。
そして、すみれを愛する「僕」がいて・・・。

ミュウが観覧車の中から見た光景、あちら側とこちら側という世界観は、先日読んだ「アフターダーク」でも感じることができました。
ラストの電話ボックスの場面などは「ノルウェイの森」のラストを思い出したり。(私は村上作品この3冊しか読んでないんですが)
すみれの感じる孤独感が何故か美しく思えたり。

『どうしてみんなこれほどまで孤独にならなくてはならないのだろう、ぼくはそう思った。』

むむむ・・・何だか書けば書くほど変な感想になっていくような気がするんですが。

文学的というか、ちょっとい翻訳もののような文章の言い回しは、案外心地よかったです。
これはどういう意味、とかいちいち考えなくても、文章の流れに身をまかせるだけで、結構気持ちよかった。不思議な感覚でした。

『あなたって、ときどきものすごくやさしくなれるのね。クリスマスと夏休みと生まれたての仔犬がいっしょになったみたいに』



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# by wa-ra-bi | 2004-12-17 22:35 | 読書

新選組! 「愛する友よ」

「トシ・・・」
これが最期の言葉だったんですね。
局長の表情、何とも言えなかったです。淋しそうでしたよ。
心の奥から、祈るように、土方を呼んだんですね。
たまらないラストシーンでした。

捨助、かっこよかったです。
今まで、どちらかというと、あまり好きになれなくて、ちょっとうざったく感じてたのですが、
最終回にして、彼の純情に心打たれました。

夫の斬首をしっかり見届けるツネさん、強いです。
私なら絶対できない。

そして土方・・・。
彼は局長の最期には立ち会わない。
今日がその日だとわかっていて、そのことに触れようともしない。
戦い、闘い、戦い続ける。
彼にとっては「愛する友」への気持ちをぶつける術は、それしかなかったのでしょう。

終わってしまった・・・
隊士ひとりひとりの生き様をしっかり描ききってくれた、最終回。
感動しました。

そして、何ともいえない脱力感・・・・。

本当に素晴らしいドラマでした。ありがとうございました。
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# by wa-ra-bi | 2004-12-14 21:11 | 新選組!

やっぱり東野さんはすごい  『手紙』  東野圭吾

b0038756_2223238.jpg積読していたこの本をようやく読めました。
鳩が手紙を運んでいるとてもきれいなイメージの表紙とは裏腹の、とても重いテーマでした。
犯罪を犯した加害者の家族にたった側の小説は、何冊か読んだことがあります。
今年読んだ「13階段」もそうでしたが、この本も本当に、本当にいろんなことを考えさせらました。

犯罪を犯すことの罪の大きさ。
こんな理不尽な差別、あってはならないと思いつつも、これが実際だと認めざるをえない自分がいて。
正々堂々、ってどういうことなのか。
淋しい、ってどういうことなのか。
家族って何だろう。縁を断ち切ることなんて本当にできるのか。
手紙は本当に相手の心情を無視する武器となりうるのか。

もう、いろんなことが心のなかでぐるぐるまわり、胸が苦しくさえなってしまいました。
答えなんか出ない、だからいつまでも自分に問いかけ続けながら生きていくしかないのでしょう。
余韻を残す印象的なラストも秀逸。

東野さんは本当にすごい。小説って素晴らしい、素直にそう思えます。

でも・・東野さんの本に出てくる男性って、ちょっと卑屈で「いじいじ系」が多くないですか?
女性は魅力的なんですけどね。


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# by wa-ra-bi | 2004-12-11 22:02 | 読書

日々のこと、読んだ本のことなどを書いていきます。
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わらび(EKKO)
職業はケアマネジャー、趣味は読書、お気にいりは新選組(大河が始まる前から、新選組フリーク)、ワンピース・・・etc  とまぁ、こんな私です。気ままにぼちぼち書いていきます。


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