実は私は、「セカチュー」を読んでいなくて、映画になってドラマになっても観ていないし、こんなにブームになってしまうと、かえって今さら買ったり予約したりして読む気にもなれない。別にいいのですが、ちょっと取り残された気分もあって悔しかったり。
だから、これは先に読んでおきましょうか~まぁ、どうせ大して響かないでしょう・・なんて思いながら軽い気持ちで購入したのですが。
ツボにきました。ひさびさです。
読み終わって号泣。
しかも出勤途上の電車のなか。
職場についてもしばらく目をはらしてボーゼン・・・・。
妻に先立たれた「ぼく」は、小学校1年の息子とふたりで何とか暮らしている。
妻は死ぬ前に、「1年後の雨の季節に、二人がどんなふうに暮らしているのか、きっと確かめに戻ってくるから」と言った。
そして、1年後の雨の日、妻はぼくたちの前に現れる。ただ、記憶をすっかり失ってしまっていた。
『きっとあの人は私を待っています。・・・・・・・いま、会いにゆきます。』
タイトルの意味がわかったとたん、涙があふれてしまいました。
甘いと言われようと、きれいごとだと言われようと、そんなこと百も承知。ツボにきてしまったのだから仕方がない。
自分が澪の立場に立たされたら、どうするだろう?
そう思うと、たまらなく切なくて、もうそれだけで涙が今もにじんできます。
澪の決断が、澪の勇気が、澪の強さが、哀しくもあり、羨ましくもあり。
ノンブル先生の言うように、巧と澪は「出会ってしまった」のでしょう。海のように、空のように。
『出会ったら、必ず惹かれあってしまう、何度でも、何度でも』
甘いだけの恋愛小説ではありません。
真実の相手にめぐり合い、魂から「愛する」ということの深さを教えてくれる物語です。
そういえば、うちにも二人「イングランドの王子」がいるんですよね~
自分の大切な人がすべてたまらなくいとおしく思えます。
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