実は、映画よりこちらを読んだほうが先でした。「ハウル」の続編です。
といっても、主人公はアブダラという夢見がちな青年。アブダラはラプシュート国で絨毯を売る商人です。ある日かれはある男から空を飛ぶ絨毯を手にいれ、この絨毯に連れていかれた庭園で、<夜咲く花>という美しい王女に出会います。そして一瞬のうちに恋におちました。ところが愛をはぐくむ時間もなく、彼女は何者かにさらわれてしまう・・。
なかなか面白かったです。前作と同様、楽しいキャラクターが多く登場し、にぎやかにストーリーは展開します。
アブダラが人に呼びかけるごとに、「宝石のようなお方」とか「尊敬すべき旅人殿」とか「いとも親切な戦士殿」とか、いちいちお世辞をくっつけるやりかたが少しわずらわしかったのですが・・・。よくもまあ、これだけ美辞麗句がするする出てくるものだと感心もしましたが。
王女たちを救出するラストの場面はとくに面白かったです。アブダラと<夜咲く花>の恋も嬉しかったですが、兵士とビアとリス王女が結ばれるところも良かったです。
ソフィーとハウル、それとカルシファー、そのほか前作に登場した仲間も終盤に登場します。ソフィーはとくに前作よりもパワーアップしていて、そのはねっかえりぶりを発揮し、アブダラを困らせたりします。
2作読んでようやくジョーンズの魅力がわかってきた感じです。機会があればほかの著作も読んでみたいです。
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